5オシャレなカフェをイメージしたパッケージ
(インタビュアー:「TEINEI」製作委員会)
橋本
こちらは少々珍しいパッケージです。イメージとしてはオシャレなカフェのお弁当でしょうか。ガンメタリックな色のパッケージの特徴を活かしてお料理を詰めてみました。
メニューはスパゲティナポリタンです。単体のメニューのお弁当の場合、透明なパッケージや、いわゆるお弁当箱パッケージでは少々物足りなく見えてしまうと思います。
デザイナー
奇抜に見えて、オシャレ感もあります。
橋本
お店のイメージと合わせることもあるかもしれませんが、ナチュラルっぽい木のような色のパッケージですとケチャップのオレンジ色というのは同化してしまいます。
デザイナー
食材が映えないですね。
橋本
そこで異質ともいえるような銀色のパッケージを使ってみました。この未来的なガンメタ色にオレンジ色が入ると、どこかほっとする気がしませんか?
デザイナー
昔ながらのレトロなケチャップ味のナポリタンと未来的な器の色。ナポリタンが映えます。
橋本
そして、具材のピーマンの緑色は背景がオレンジ色の時、色相対比という色の視覚効果により緑みが増して見え、全体のおいしさをアップして見せています。
脇に添えたブロッコリーの緑もナポリタンの色を引き立てます。また、ピーマンの緑とブロッコリーの緑が引き合って、まとまり感があるお弁当の色づかいになっています。
デザイナー
今日初めてこの珍しいパッケージを手にしたのですが、ふたをして目隠しすれば何が入っているのかな?という期待感もありますし面白さがあると思います。デパートやお弁当屋さんでは使わない色の容器なので、目新しい感じがします。
お弁当なので中身のおいしさも重要ではありますが、まずは容器で目立たせるのも良いと思います。
橋本
そうですね。デパ地下などではお弁当コーナーも充実していますし、おいしそうなお弁当がズラリと勢ぞろいしている場合が多いので、まずは目立つことも重要だと思います。人間は反対の色が組み合わさると「面白い」と感じます。
デザイナー
パッケージにあまり予算をかけられないということあれば、文字やイラストを使って帯封をデザインすれば、お店の個性を出すこともできます。
橋本
デザインで魅せるというのは良いですね。