TEINEI

TEINEI GUEST TALK Vol.1

フードグラフィック研究会

季節の器と色彩について

花生活空間 代表浜 裕子 様YUKO HAMA

CREATION BY YUKO HAMA
TEINEI GUEST PROFILE

花生活空間 代表

浜 裕子 様

YUKO HAMA

フラワー&食空間コーディネーター

ガーデン、インテリアデザイン、
テーブルセッティングを学び資格取得。
フラワー、テーブルコーディネートをはじめ、
旅館、ホテル、レストラン等での、
食空間プロデュースおよびコンサルティング、
近年は和の精神、文化を積極的に取り入れた、
コーディネート提案、広告等の企画、演出を手がけている。
ショッププロデュース、店舗リノベーション企画を手掛ける。
花のある暮らしを生活空間に昇華させることを、
コンセプトに「花生活空間」を設立。
アトリエにてテーブルコーディネート教室なども開催している。
NPO法人食空間コーディネート協会理事、認定講師
詳しくは下記をご覧下さい。 http://hanakukan.jp

フードグラフィック研究会

季節の器と色彩について

花生活空間主宰 浜裕子先生をお招きして
季節の器についての講義や
フードグラフィックに欠かすことが
できない色彩へのアプローチを
テーブルコーディネートという体験を通して
楽しく学ばせていただきました
その中から見える大切なこと
これからのフードグラフィックの可能性などを
改めて浜先生にお話しを伺いました

2仕事のかたち
(インタビュアー:「TEINEI」製作委員会)

浜先生は様々なお顔をお持ちですが、お花が最初なのですか?
浜裕子先生
(以下敬称略)
いえ、最初は英語講師でした。
その後日本語講師を経てフラワーアレンジメントとの出会いがあり、
国内外で研鑽後、みなさんからの後押しもあってお花の世界へ、
そして食空間プロデュース業へと幅を膨らませることができました。
全くの異業種からだったのですね。
はい。異業種での経験も私の大きな糧になっています。
キャリアの中で出会いやチャンスにずいぶん恵まれたと思っていますが、
その中のひとつに、花の専門誌、月刊「フローリスト」
という雑誌で13年間ほど連載も担当していました。
毎月新しい「花のテーブルコーディネート」を提案していくことは
大変でもありましたが、楽しく成長の機会をいただいたと思っています。
現在でもよいお付き合いをさせていただき、
いつもみなさんに応援していただいております。
長く良いお付き合いが続くのは浜先生のお人柄ですね。
ありがとうございます。
先生はたくさんの本を出版されていらっしゃいます。
専門的で難しい本ばかりなのかと思って拝見していますと、
例えば「洋食器のきほん」では、バロック、ロココといった
言葉についても大変丁寧に説明がされています。
これは初心者にも大変親切ですよね。
本を作るうえでは、読者に分かりやすく読みやすいものであることは
重要ですね。様式については、食空間、食卓文化の歴史は
コーディネーターであれば学ぶべきことのひとつです。
執筆にあたり、ロンドンのウォレスコレクションという美術館で
まさに本物を目にし、美術研究者の方とお会いして解説いただけたことも
自分なりの理解が深まり、それが形となりました。
ロココのイメージとして、明確に写真付きで説明されています。
他にもネオクラシックとか、非常に分かりやすいですよね。
コンテンポラリーっていうと少しモダンになってくるとか。
きちんと図解がされているので、初めて言葉を聞く人にも
非常に分かりやすいですね。教科書のようです。
作品集ではなく実用書ですので、そう感じていただければ
著者として光栄です。
現代は情報が溢れていますから、裏付けのある正しい情報であるように
細心の注意を払って作っています。
今では当たり前のインターネットを使った情報収集ですが、
その情報は孫請けの孫請けという場合が多く、
情報元が分からないのですから正しいのかも不明です。
書籍として正確な情報をお伝えすると同時に
美しいビジュアル作りも私にとっては大切なことです。
読み応えもあり、勉強になります。
お料理の著書も素敵ですね。
フィンガーフードの本は写真も非常に惹かれます。
ありがとうございます。
ご好評をいただき、最初の1年で5版となりました。
それは素晴らしいですね。
ビジュアルが大変かわいらしいので相当難しいお料理本なのかと思ったら、
よく見るとそこまで難しくはないのですね。
そこもまた人気の一端ではないでしょうか。
簡単なお料理ばかりですが、見せ方によって魅力がアップしますね。
お花、器、コーディネート、トータルで手掛けられている
浜先生だからこその見せ方というか、表現の広がりを感じます。
ありがとうございます。
私の教室の生徒さんもアシストで入っていただいたりもしています。
浜先生のサロンの生徒さんは、どのようなご経歴の方が多いのですか?
お料理研究家の方とか、インテリアコーディネーター、
テーブルコーディネーター、サロン経営の方とか様々で、
みなさんお仕事をされている方です。
神戸とか九州とか北海道とか遠方からもみえます。
すごく厳しい入学試験があるとか(笑)
そんなことはありませんよ(笑)
空きがあればご案内できます。
食空間コーディネート協会の資格試験も受けることができます。
浜先生のような、スタイリングが出来る職業に憧れる人も多いと思います。
ですがいきなり「私はスタイリストです」とデビューが出来る業界では
ないと思います。
どのようにすればスタイリングのお仕事に就けるのでしょうか?
そうですね。スタイリスト養成の専門の学校もありますが、
卒業してすぐに仕事に就けるかというと難しいかもしれません。
資格取得イコール仕事ができる、というわけではありませんよね。
仕事をしていくには、やはり現場の場数は必要になるかと。
好きこそものの上手なれではないですが、
テーブルコーディネートを勉強されて、
趣味から仕事になるという方もいらっしゃいます。
ただ資格や勉強は、最低これだけはやってきたという証明にはなりますね。
浜先生の教室に入学されて、入ってきた瞬間に、
「この人は筋がいいわ!」など感じる事はありますか?
どうでしょうか(笑)。
私は感覚じゃなく、理論、ロジックを伝えますので。
最初は控えめな方でも、1年くらい通われれば周りのみなさんに影響され、
身も心もスタイリッシュに変わられたりすることも多いですよ。
テーブルコーディネートを通して、どのように社会貢献ができるかと
意識の変化をされる方も多いです。
レッスンを受けたいと思う方は多いですよね。
浜先生の公式WEBサイト にて募集をされていらっしゃるのでしょうか?
はい。公式WEBサイトにて募集しています。
タイミング次第ではすぐにお席をご用意できますし、
お待ちいただく場合もありますね。
クリスマスやお正月などの単発レッスンもありますが、
コースメニューが多く、目的別実力養成型です。
初回からご自身のテーマを持って臨んでくださいと伝えますので、
敷居が高いかと思われますが、是非、門を叩いていただければと思います。
教室の皆様が本当に素敵なので。
お付き合いの中で色んな情報も仕入れられますし。
すごくいい引き合いというか引き寄せがありますよ。
先生は常に形をイメージされてお仕事をされていらっしゃいます。
先ほどこちら「TEINEI」のWEB用に写真撮影を行いましたが、
花のつぼみを流すようにアレンジメントされていました。
デザイナーでもいらっしゃると思いました。
お皿のラインに和菓子の置き方も合わせるというのも勉強になりました。
業界が長いですから。
お仕事のご経歴は長くいらっしゃっても、いつも新鮮なお気持ちですね。
常に前に進んでいらっしゃっていて、最近は「インスタ映え」にも
積極的に取り組まれていらっしゃいますね。
SNSも頻繁に更新されていらっしゃり、情報が満載です!
常にアンテナを張るのは需要ですね。
大変勉強になります。
ありがとうございました。
※文中
 
浜裕子先生主宰「花生活空間」公式サイト 
http://hanakukan.jp/